お豆腐屋さんからSDGsを考える

わが家は豆腐の消費量が多い。

そして味にはうるさい(夫が)。

なので、必然的にお豆腐屋さんで買っている。

値段は高めだけど、スーパーの豆腐より新鮮で格段に美味しいし、余計なものが入っていない安心感がある。

娘が生まれる前から通っているお豆腐屋さんは、仕入業者の納品とぶつかると、佐賀産大豆の袋を運ぶ姿が見られたりする。それを見るたびに、「やっぱここだよね!」と国産大豆の安心感に包まれてしまう。もちろん美味しいことは言うまでもない。

このお豆腐屋さんでは、豆腐は通常プラスチックパックに入って売っている。

でも、よく見ると、タッパー持参で豆腐を入れてもらって買っていくお客さんもいることを1年程前に知った。

水の中にある、朝作った長い豆腐をその場で1丁の大きさに切って入れてくれるのである。なんてステキ。

このタッパー買いに憧れていたけど、ちょうどいい大きさのタッパーもないので、なんとなくそのままプラスチックパックの豆腐を買い続けていた。

でも夏頃、ふとプラスチックごみのごみ箱でかさばる豆腐のパックが気になりだし、潰して捨てたりと工夫し始めるようになった。

その時浮かんだのはあのタッパー買い。

もしタッパーで買えば、半分残った豆腐を容器に移し替えることもない。タッパーにそのまま残しておけばいい。

それって豆腐も傷めないし、合理的だし、エコだし、話題のSDGsだし、やっぱりいいよねと思うようになった。

そんな時、西友で豆腐を入れるのにピッタリなタッパーに出会ってしまった。

フレッシュロックの600ml。

試しに1つ買って入れてみる。

カンペキ!

いつも3丁まとめて買うからあと2つ追加。

(ちなみに肝心な空容器の置場所は、冷蔵庫の豆腐の定位置と扉ポケットの空いているスペースに。空でも冷蔵庫に入れておく作戦。)

 

初めて3つタッパーを持ってお豆腐屋さんに行って、「これに入れて下さい。」と店のおばさんに渡した時、少し嬉しくて、少し恥ずかしくて、少し晴れやかなあの気分は忘れられない。

おばさんも「やっぱりこっちの方がいいでしょ。」って声かけてくれて、私も今までの思いの丈を「そうなんです!ゴミも出ないしいいんです!」と上ずった声の短い言葉で伝えてみた。

そしたら、「容器代5円引いて1つ145円。」

ゴミも出なくて値段も安くなるって!すごい!

これはやらなきゃ損!

タッパーの容器代なんかより、この気持ちのよさが大事だなと思った。

 

そんなこんなな出来事を娘に伝えて、「SDGsだと思わない?もし、受験でSDGsについて文章書かなくちゃいけなくなったら、このネタ使ってね。」と話しておいた。

きっと実際に本番に出ても思い出さないだろうな。

でも、こういう出来事を親が経験して子どもに伝えていくって、すごく大切なんだろうなと思う。

暗記だけじゃない、身近にも体験できる機会はたくさんあること。

頭でっかちで中身のない人にならないように、受験のためだけじゃなくて、人として学ぶことは身近にたくさんあることを伝えていきたいなと思う。